鑑定内容
『スタッフの本音』についてのご相談
会社を立ち上げ5年が経つ経営者です。
起業時より共に歩んできたスタッフが数名います。
コロナの影響で業績が落ち、苦悩していた時も支えてくれた大切な仲間たちですが、最近そのうちの一人(以下スタッフAとします)に違和感を感じ始めています。
スタッフ同士の間ではこれからの展望や夢を語り、みんなで一緒にやっていきたいと言っていますが、私の前では退職をほのめかしたりごまかしたりします。
本当はどうしたいのでしょうか?スタッフAの本心・本音が知りたいです。
よろしくお願い致します。
今までは信頼も深く、意見も合い、仲間だと思っていた人の「本音・本心がわからない」
この状況はとても不安になると思いますし、今回の様な事が起こるなんて思いもしなかったと思います。
では、鑑定でお悩みを紐解いていきます。
読み解き
今までは意見も合い、どんな話でも互いに受け入れ絆を深めてきた仲間。
信用信頼も深く、今回のようなことが目の前に起こるなんて思いもしなかったと思います。
まず、相談者様の性格や特質を読み取りました。
誠実さを欠いたり間違いを正さないというようなことを苦手とするご性格です。
Aさんを読み取ると
相談者様とは違う視点から物を見る方でした。
性格から見ても、違うお二人が創業当時から助け合いながら業績を伸ばし今までやってこれたのには、お互いの気持ちの中に《思いやり》があったからではないでしょうか。
その思いやりが、お互い感じられなくなったのだと思います。このような心の動きを感じたAさんは、相談者様に察してほしい気持ちから、裏腹な言葉をお伝えしているようです。
裏腹な言葉を言ってくるのにも理由があると思います。
苦難を乗り越えたことをもっと誉めてもらいたかったのかもしれません。
もしかすると相談者様が無意識でAさんを冷たくあしらったり無視したりしていたかもしれません。
解決策は、話し合いしかありませんが、相談者様とAさんお二人の話し合いだと同じ結果になります。
なので、スタッフ全員でのミーティングや飲み会等、コミュニケーションの場を設けた話し合いをおすすめします。
個人個人にこれからの目標や夢を発表してもらい、自らの目標と夢も聞いてもらう形を取るのもよいですね。
会社の今後の展開や発展のためにも、他のスタッフの協力のもと、Aさんの本音の確認をされてみてください。
その後の変化
飲み会等のコミュニケーションを取る時間が無いままでいたところ、Aさんと他スタッフ(以下Bさんとします)のトラブルが発生、話し合いをしなければいけない事態が起こり、Aさんに話を聞いたところ、やはり退社したいとの意思でしたので、Bさんに協力してもらい話し合いの機会を設けることになったようです。
★お客様からの感想
鑑定をしてもらい、再度A本人と話し、仲の良いスタッフBともA本人に話をしてもらいました。
やはり、Bに言っている事と社長である私に言っていることに食い違いがあり、結果は以前と同じでしたので飲み会という形でアドバイスいただいた話し合いの場を設けました。
すると、スタッフBとの話の内容ではなく私に話していたことが本心だということがわかりました。
実はスタッフBとの間に考え方のズレがあり、当社に必要な技術はそのスタッフB達のやり方であり、自分のやり方に不満を持つくらいなら自らの技術を買ってくれる場所で働きたい、というAの本音はそこにあったということで、スタッフAは円満退社という形を取りました。
アドバイスが無ければわからなかったことです。感謝致します。ありがとうございました。
ご相談者様:会社経営者 47歳 男性
まとめ
今回のケースは、Aさんが相談者様と、他スタッフに話している内容の違いから不安や疑問が発生しました。
長年共に協力し合い作り上げたものがあると、それは永続的に続くだろうと思いがちですが、互いの思いやりや気遣いがあってこそ続くものです。
そこにズレが生じた時は話し合いの場を設けることで、不安や疑問は解消されます。
今回は円満退社ということですから、きっとこの先も仲間としての絆は続き助け合いながら新たなものを創り上げ、会社は発展・繁栄に導かれると思います。