鑑定内容
『スタッフ同士のトラブル』についてのご相談
会社経営者です。
最近、スタッフ同士でのトラブルが相次いでいます。
これまで大きな事象は無く小さなことはスタッフ同士で解決していたようですが、それが大きなものに発展したようです。
詳細はこうです。
今5人のスタッフでシフトを回していますが、欠勤をする人がいたら代わりにシフトに入ってもらう人を確保するのが黙認のルールになっています。
ある一人のスタッフが急に欠勤の回数が多くなり、最初は残りの4人で調整していました。
そのうち今の人数で回せなくなるくらいの欠勤回数になり、休みを返上して出ていた方もいたようです。
そこで、一人のスタッフが欠勤を繰り返しているスタッフに注意をしたところ、相手が出たい時に出てくるというシフトを無視する行動を取り、残りの4人は困惑しています。
話し合いをしようにも自分の都合で事を運ぶ始末で、誰の言葉も聞こうともしません。
社長である私が仲介に入ろうと話を聞きましたが、何もトラブルは無いと言い本人から事実は伏せられています。
他4人の話と当人の話のズレから、うまくコミュニケーションを取れていなく仕事にも支障が出るようになっています。
このようなトラブルが発生した時の対処方法や解決方法がありましたら教えてください。
一人の身勝手な行動で周りが迷惑をする。
本来あってはいけないことですが、実際目の当たりにされていてはとても心が痛いと思います。
それでは、鑑定にて今回のご相談を読み解いていこうと思います。
読み解き
今回問題視されている方を『A』さんとします。
Aさんは、他の4人と比べかなりわがままな方ですね。
リーディングから視えたAさんの特質は、
など、かなり自分本位のところがあるようです。
解雇するのが手っ取り早いですが、下手に動くことで足元を見て行動してくるところがあるAさんですので、なかなか一筋縄ではいかないようです。
まず、対策のひとつは『話し合い』です。
ルールなどの「制限」をかけられることが嫌いなAさんですのでどこまで譲歩してくるかはわかりませんが、職場は好き勝手が出来る場ではありません。
この辺りの意味を知ってもらうためにも、しっかり計画を練った上での『話し合いの場』を作ると良いでしょう。
では、その方法ですが、一例として挙げてみます。
話し合いの一例
という、何度もお伺いを立てるような確認作業が何回か入る案内と、この他内容に、全員参加や欠席者の意見は採用されない等『制限』がかかる案件を記載、そして必ず『目に見える形で残す』という二重三重の仕組みが施された内容で行うと良いでしょう。
ご相談内容からも伺えますが、Aさんが自由にできる時は人の迷惑を省みず意見されることでさらにヒートアップさせ、自分を誇示し続けながらも出勤欠勤を繰り返す根性は素晴らしいですが、なぜこのようなことを繰り返すのかには原因があります。
その原因は、一言で言うと「忘れられたく無い」というものです。
実は強がっていても寂しがり屋さんの一面があり、魂の定義のエゴと欲のひとつである『察してほしい』わかってほしいという甘えがあります。
また、生きていくためにはお金は必要です。
この方がどのくらいの勤続年数なのか、社員なのかが明記されていませんのでどのような位置付けなのかわかりませんが、内容から読み取った情報から見ると、欠勤が繰り返されるまでは真面目に働いていたのだと見受けられます。
本人に何が起きたかは定かでは無いですが、少なくとも生きるために必死なのは間違いないですね。
そのためにどんな手段を取ろうと、また、状況を作ろうとも辞めるということを言ってこないのは、自分が会社にとって必要だという自負と辞めてしまったら忘れられるという恐怖心が見受けられます。
その恐怖心を隠すかのように、エゴを盾に好き勝手をやっています。
自らのエゴで仲間に迷惑をかけ、その迷惑をかけるようなことをさせているのは他4人という、勝手極まりない考え方を自ら改めてもらうことが大切です。
一例ではありますが、この方法を他のスタッフの方々にお伝えしてやってみる価値はあります。
最後の話し合いについては、会社としての意向とスタッフ全員の意見の一致を元に、社長であるご相談者様が取りまとめる形を取ると良いでしょう。
この話し合い後に改善が見受けられない場合には部署を変更する、またはそのような部署が無い場合はしばらくお休みしてもらう等の対応をするなど、期限付きで頭を冷やしてもらうことも良いと思います。
本来ならすぐにでも解雇したいところだと思いますが、順番を経て様子を見るということから始めてみてください。
また、新たな問題が起きたときにはご相談くださればと思います。
その後の変化
一例を基に話し合いをする機会を設けるために、Aさんを除く4人と話し合いの末、本来なら5人のところを4人で対応するためにシフトを作り、Aさんが出勤の日はそちらのシフトに合わせつつ4人体制で動きながら話し合いの機会を作ったところ、疎外感を感じたのかAさんは自ら退社されたそうです。
★お客様からの感想
一時はどうなるかと思いましたが、まずは行動を4人で話し合い、仕事を回すための方法を優先しようということになり、意見が一致したので取り急ぎ4人でシフトを回す方法を優先に考えて実行に移しました。
話し合いが功を奏したのかAさんを除く他4人の気持ちに余裕が出てきて、Aさんがどのような動きをしようと気にならなくなったようでしたので、また新たな問題が起こったときにアドバイスいただいた通りに実行しようと準備だけはしてまいりました。
すると、Aさん自ら作ったシフトを無視しての欠勤がまた続いたので、準備してあった話し合いの案内をAさんの出勤日に合わせて机に置いたところ、出勤したその翌日に、体調を理由に辞めたいとの申し出がありました。
何をどう考えていたかは定かではありませんが、自らの退社を止める気もありませんでしたので受理致しました。
悩むよりもまずは実行することで結果は出るということを教えられた気がします。
ありがとうございました。
まとめ
欲やエゴの押し付けは負の連鎖を生むだけでなく、精神的な苦痛も与えられます。
そこで意見をすることで、考えの不一致からトラブルは起きやすいですが、一人の方の勇気ある行動がキッカケで、先が見えない難題を、スタッフとご相談者様を含めた話し合いになり解決へ導かれました。
このような状況下に陥った時こそ心の内にある不安や悩みを言葉に出し合い、みんなが何を求めているかを知り実行に移すことが解決の糸口への近道です。