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【土地浄化】『河童』のお話

【土地浄化】『河童』のお話

今回は、神様から離れて「妖怪」と呼ばれる『河童』のお話😅

 

なぜ【土地浄化施術】に河童がいるかというと、河童は邪念や邪気を消す天才です。

水を好み水を扱うという意味では、浄化に長けている生き物。

ですので、特に土地浄化施術には来てもらうことが多いですが、いつも来る河童は一匹(一人?)

 

こういう点では、みんなが知っている河童のお話と琴が知っているお話は少し違います。

 

確かにいたずら好きで人間を騙して悪いことをしたりという伝説はあるようです。

 

今回の『河童』は、悪いことをしたことの償いをするためにお釈迦様から言われて来た河童のお話です。

 

河童は元々自分の居場所をとても綺麗にする性格で、少しでも汚れていたりお水が濁っていたりすると、周りには目もくれずひたすらお掃除に明け暮れます。

 

家があれば家を壊し、自分のテリトリーに何か邪魔な物があれば手当たり次第ゴミ扱いをします。

そこには人間の命にも関わるような酷いこともあり、そんな河童の行いに目をつぶれなくなったお釈迦様が言いました。

 

お釈迦様「なぜそなたは暴れる?周りを見てみよ!泣いている人間がいるでは無いか?」

河童「わしの場所に家を建てるのが良くない」

お釈迦様「では家では無く仲間がいたらどうする?」

河童「わしに仲間などおらぬ」

お釈迦様「では子供はどうじゃ?お主は子供と遊ぶこともある」

河童「遊ぶ子供は決まっておる。心のきれいな子供としか遊ばん」

お釈迦様「では、そこで泣いている子供はどうじゃ?そなたが遊んでいた子供では無いのか?」

河童「どの子供じゃ?そんな子供はおらぬ」

お釈迦様「ほらそこで泣いておるじゃろ。泥だらけで汚いなりをしているが、そなたが遊んでいた子供に間違いなかろう。」

 

よくよく見るとそこには壊された小屋があり、その小屋の下敷きになって息絶えた犬がいました。

その犬を必死で助けようと泣いている子供が1人。その子供は泥だらけで顔がわからないくらい酷い有様でした。

 

河童は、泣いている子供が嫌いでした。

うるさいしわがままだからです。

そして、犬は河童の天敵です。

河童にしてみたら犬が死のうがそんなことはお構いなし。

 

河童と遊んでいたという子供は、いつもニコニコしていて河童を毛嫌いすることなく、貧乏ながらにいつも身綺麗にしていて、食べ物を河童にくれる時もちゃんと手を洗い渡してくれたり、何よりも素直で優しく他の人間の子供たちと同じく、仲良く接してくれる心優しい子供でした。

 

お釈迦様の言葉が気になり泣いている子供のそばに行ってみた河童が見た物は、息絶えた犬と汚い子供。それからその犬をかばおうと家の下敷きになっている人の手。

 

河童はその手に見覚えがありました。

いつも河童と遊んでいた時に子供を迎えに来ていた優しい手。

河童もその子供の親の優しさに憧れていました。

いつも河童と遊んでいても、河童を毛嫌いせずお礼を言ってくれていた優しい声を思い出しました。大人でも心のきれいな人間がいるのだと初めて思えた優しい手の持ち主。

だから遊んでいる子供の心もきれいで一緒にいられるのだと、人の心というものが少しわかってきたのもその子供の存在と憧れの手の持ち主があるからと悟り始めてきていたところでした。

 

そして河童は自分の目を疑います。

自分が悟り始めていた憧れの手の持ち主が明らかに小屋の下敷きになり、そして仲良く遊んでいた子供が大切にしていた犬が生き絶えています。

そこに泣いている子供。

 

犬は大嫌いでしたが、優しい心の持ち主の犬の顔は覚えています。

正に目の前で息絶えた犬がその子供の飼い犬で見覚えのある手が動かずそこにありました。

 

そう。

顔まで泥まみれにして泣いて助けようとしているのは、仲良く遊んでいた子供だったのです。

 

実は、崩れた建物は子供の父親が、我が子と遊ぶ河童が嫌で、河童をその場所から追い出すためにワザと建てた小屋でした。

そして河童の嫌いな犬をそこに置き、子供と河童を引き離すために仕組んだことだったのです。

 

河童は決まって月の何日か村から姿を消すことがありました。

それを知っていた子供の父親は、河童がいないのをいいことに、河童の住まいである場所に小屋を建てました。もう少しで出来上がるところに河童は帰って来たのです。

そこで河童は建てられた小屋を見て、人間の意地悪と取り、頭に血が上り衝動的に壊したのです。

 

その時、その小屋には子供の母親と犬がいました。母親は父親の魂胆で河童の居場所が無くなることを不憫に思い、河童の寝床や食べ物を用意していました。そして、帰ってきた河童が犬に驚かないようにと犬を小屋から連れて帰ろうとした時の出来事でした。

一緒に来ていた子供は幸いなことに、先に小屋から出ていたので助かったのです。

 

そんなこととはつゆ知らずの河童。

気づいた時には大変なことになっていました。

 

河童は子供のそばに近づき立ち止まりました。

子供は河童の方を見て言いました。

 

「河童と仲良くならなきゃ良かった。おとうの言う通りだった。おかあが死んだ。犬も死んだ。あんたなんか大嫌い!」

 

あんなに優しかった子供から聞いた言葉は、耳を疑うものでした。

その言葉を聞いた河童は、居ても立っても居られなくなりその場から逃げました。

どこまでもどこまでも、力尽きるまで逃げました

。いくつもの山を越え、見たことがないところまで来たところで力尽きました。

 

その時にお釈迦さまが来て言います。

「どうじゃ、お前のしたことは。」

河童は残り少ない命で答えます。

「もう二度と人間の前には現れません。ただ、あの子供には申し訳ないことをした。あの優しさにはもう二度と会えないと思うと悲しい。自分の出来ることはありますか?」

お釈迦さまは答えます。

「そなたは自分のこととはいえ、邪気邪念を消す才能がある。子供と、その親と可愛がっていた犬の命の代わりに良い事をすると言うなら私が面倒を見よう。その代わり、自らの欲とエゴを持つことで、この地に残り、邪念邪気にまみれた世界で今までの所業許されることなく暮らすことになるがよいか?」

河童は答えます。

「邪念邪気にまみれた世界で暮らすのはまっぴらごめん。お釈迦さまの言う通りにします。」

お釈迦さまは言いました。

「では、私のお遣いとして人のために目に見えない邪気邪念の掃除をしてもらうとしよう。そなたの心を信じよう。」

こうして河童はお釈迦さまのお遣いとなりました。

 

それからというもの、河童は人間の前から姿を消し、二度と目の前に現れることはなくなりました。

 

というお話です✨

 

鬼子母神に続く第二弾。

琴の神様から聞いた昔話でした😊