今回は『鳳凰』のお話✨
鳳凰は、朱雀とは違います。
「似て非なるもの」
鳳凰は、中国の『四霊』(古代中国の「礼記」に記される霊妙な四種の瑞獣)のこと。
応龍・麒麟・鳳凰・霊亀のひとつで『平安』を表し、360種の鳥類の長とされる存在です。
その姿は5色絢爛に輝き、飛べば軍鳥がそれに従うため、鳥王と呼ばれたそうです。
鳳は雄、凰は雌を表し、一緒になって愛の象徴になる!とのことです。
鳳凰は死者の魂を迎え、天上へと運ぶ役割を担います。
朱雀とどこが違うかというと、姿は鳥として似ていますが、立場と姿、役目が違います。
鳳凰は『四霊』、朱雀は『四神』
朱雀は鳳凰の眷属※
※血筋のつながっているもの
聖なる鳥という点では一括りですが、根本的に違い、鳳凰が上ということになります。
鳳凰は『幸福と愛と平和』の象徴と言われています。
龍と共に現れた時には、格段の幸せを知らせていると考えられていました。
さらに一説では、鳳凰の体は宇宙と結びついているという説もあり、頭は空、目は太陽、背中は月、足は地球、尾は惑星を表しているそうです。
このため、鳳凰は天と地を結ぶ鳥でもあると考えられています。
そして、鳳凰のご利益は、
幸運・開運・平和・恩恵・愛・繁栄
そんな鳳凰に琴が聞いたお話✨
光り輝くものが全て美しいとは限らない。
その裏側を見なさい。
強さの裏には弱さが。
愛の裏には憎しみが。
幸福の裏には不幸が。
それら全てが揃い『美』となるのです。
辛さ苦しさを乗り越えた者には自信を。
悲しみを乗り越えた者には喜びを。
皆が持ち合わすもの。
それが心の美しさとなり、姿形、身なりへとなります。
『躾(しつけ)』とは、
身を美しくすると書きます。
この美しさは、「心からそうなること」。
体裁や見掛けだけではなく、心から「こうなる」「そうなる」という『心からの思い』です。
人の魂はひとつひとつがとても輝き美しく、聡明です。
ですが、その聡明さも肉体の持つ欲とエゴで穢(けが)され、自分を見失う糧になります。
しかし、元の魂は聡明ですから、身に纏(まと)う穢れに気づいた時、その穢れを祓(はら)い身と心をひとつにすることで『元の魂』=『本来の自分』に戻るのです。
そうして自らの穢れを祓う行為こそ、
『手を合わせる』という行いです。
「手を合わせる」とは、
思いをひとつにするという意味と
「心と体をひとつにする」
という行い。
魂への問いかけと約束です。
美しく輝くものに惹かれ、良いものを想像することも大切ですが、一番は自らの思いの果ては、全て魂が知っていて、その魂で生かされているということ。
様々な困難は辛く険しい道ですが、皆、心からの聡明な自分が体に宿っているということを覚えておきなさい。
とのことです✨
深い.....。