アニメや神様のお話で、
『八百万の神(やおよろずのかみ)』
という言葉を、一度は聞いたことがあると思います。
『ハ百(やお)』は「多くの」又は「多数」「たくさん」という意味があり、数が極めて多いこと。
そして『万(よろず)』は、様々であることを意味し、『八百万の神様』は、【多種多様な数多くの神】という意味です。
森羅万象※(しんらばんしょう)に神を感じる日本古来の考えで、神道に通じています。
日本には多種多様の様々な神様が上の文章でもお分かりのように、木々や海、山、滝の自然物にも神様がいるとされたり、台風や日照りなどの自然現象にも神を感じるようになりました。
また、商売や学問の神様や縁結びの神様など、その数の多さと種類から「八百万の神」と言われています。
毎年旧暦10月には全国の八百万の神が出雲国に集まり、出雲の各神社で「神在祭(かみありさい)」が行われ、縁結びや翌年の収穫、諸事についての会議が行われます。
「八百万の神」とは、私たちの日々の暮らしに、いかに神が身近に存在しているかの象徴でもあると言えます。
ちなみに、この神在祭が行われる月には全国の神様達がその地から離れるわけですが、実は七福神達が代わりにお守りくださっています。
ですので、神様がいないからとだらけたり、いつもやっていることに手を抜いて楽をしたり、悪いことをしてもちゃんと見られている!と言われています。
お地蔵様もその一人。
なので、神在祭の時に限らず、気持ちに緩みが出たりする時に限って、いつも目につかないものに視線が向けられたり、目の前に神社仏閣があったり、TVで神様のお話を放映していたりと、自然に気持ちを改めることに軌道修正されます。
みんながいつでも困らないように、神様達も考えてくれている!という証ですね(^^)
次回からは、八百万の神の代表として自然神やその土地を守っている氏神様などのお話をご紹介したいと思います♪
お楽しみに✨
※森羅万象とは、
『宇宙に限りなく存在する一切の物事。』
森羅万象の「森」は木の多いこと。
「羅」は連なること。
「森羅」は無数に並び連なること。
「万象」は「まんぞう」「ばんぞう」とも読み、あらゆる物事、いろいろな形のこと。
千と千尋の神隠しは八百万の神様がたくさん登場